一般社団法人 メディホープかながわ

RECRUIT 2018

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GRADUATE RECRUITMENT

薬剤師として働くということ

WORK AS A PHARMACIST

一般社団法人メディホープかながわ

元代表理事 木村 久美子(きむら くみこ)

経歴 あけぼの薬局薬局長を務めたのち、(有)ファルマさがみ社長。メディホープかながわ設立時より、2017年まで代表理事。
木村 久美子 代表理事

薬剤師として働く事に、どんなやり甲斐を感じていますか?

薬剤師の任務は薬剤師法第1条に次のように定められています。 「薬剤師は、調剤、医薬品の供給その他薬事衛生をつかさどることによつて、公衆衛生の向上及び増進に寄与し、もつて国民の健康な生活を確保するものとする」 医師や看護師など他の職種もそうですが、私たち薬剤師の資格は国家資格であり、その任務は法律に定められたものであるということが大事な点です。 その職務は「公衆衛生の向上及び増進に寄与」するものであり、更にこれは「国民の健康な生活を確保する」ためにあるのです。 つまり私たち薬剤師は日々の業務を行うなかで、この薬剤師法を具体化することでその役割を果たし、国民=社会にその知識や能力を還元しなくてはなりません。 「自分は何の為に生きるのだろう」と考えた時、私は「社会に貢献するため」ではないかと思っています。薬剤師になったのは自分で選んだ道ですが、社会に貢献できる『役割』を持つ仕事に就くことができたという意味では、私はとてもやりがいを感じています。

私たち薬剤師はどのような立場で医療に関わっていけばいいでしょうか?

私たちメディホープかながわは、民主医療機関連合会(民医連)に加盟しています。民医連では、薬剤師には2つの視点が必要であると言っています。

  • 国民・患者の人権を尊重し、共同の営みとして薬剤活動を展開する。
  • 医薬品は国民・患者のために存在している。

の2点です。

少し難しい文面ですね。

そうかもしれません。ですが薬局において『薬の二面性』を考える上では、とても大切な視点です。

『薬の二面性』とはどういう意味でしょう?

薬は人に治療の効果をもたらす一方で、利益を生み出す『商品』としての面を持っています。利益を追い求めるあまり副作用情報が隠蔽されたりして、安全性が軽視されてしまう事があるのです。 例えば、いま問題になっているバルサルタン(ディオバン)のデータ不正操作の問題。それからイレッサやサリドマイドなど薬害の問題があります。 薬は、確かに商品ですが利益だけを追い求めてしまえば、「共同の営み」として成り立っている関係が崩れてしまいます。薬は患者さんの為に存在している、患者さんの人権を尊重していくという視点を持てば、そこはブレないはずです。

そういった視点をもっているのが、私たちの良さなのでしょうか?

そうですね。保険薬局を運営する上では、とても大切な視点です。

それでは、会社として薬剤師にどのような期待を持っているのでしょうか?

患者さんの生活背景まで考える事ができる薬剤師に育って欲しいと思っています。調剤や鑑査など薬剤師としての基本的な業務はもちろん大事です。けれど、それだけでは解決しない問題が沢山あります。 患者さんの中には困難な生活のために治療が継続できない方々もいらっしゃいます。そういった方々や社会に目を向け、患者さんに寄り添い、考えていく力を身につけて欲しいですね。

患者の人権を尊重し、共同の営みとして活動する、ということですね。 薬局のあり方としてはどうでしょうか?

私たちは「安心して住み続けられるまちづくり」を進めて行きたいと思っています。 これからは、地域全体で患者さんを支える、といった視点が大切になってきます。 自宅で治療を続ける患者さんを医師・薬剤師や他職種の方が皆で連携して支えるのです。 まちづくり、という点では、保険薬局にできることはとても多いと思っています。 セルフメディケーションのもとで、従来は医師の処方箋がなければ使用できなかった薬が薬局で売られるようになりました。医療用医薬品から一般用医薬品にスイッチされた、スイッチOTCといわれるものです。ほかにも薬局で製造・販売ができる、薬局製造販売医薬品(薬局製剤)もあります。適切に医療機関を受診することはもちろんですが、同時に薬局と相談して利用できるそのような医薬品を上手に使って、健康づくりに役立ててほしいのです。 健康づくりといえば、薬膳料理のお店を出店したい、という夢をもっている職員もいます。 処方箋をお持ちの患者さんを薬局で待っているだけでなく、元気である人も含めて地域丸ごとその健康を守っていきたい。そうして地域・社会に貢献していきたいと思っています。

ご自身では、これまで子育てをしながら働いてこられたそうですが、 若い職員に伝えたいことはありますか?

産休・産後明けに、子どもに「行かないで」と言われる場面が何度かありました。私たちの組織には、当時から子育てしながら働ける風土はありましたが、それでも子どもを置いて働きに出る事は辛いものです。けれど、それでも働くのが自分の役割だと思い、続けてきました。そういう時、子どもには「あなたはいま健康だけれど、病気になって薬が必要な人がいるの。だから、私は仕事に行くのよ」と話してきました。そうすると、子どもでもちゃんと納得できるのです。

お子さんにも納得してもらったのですね。

私の場合「仕事を辞めて欲しい」とは、子どもに一度も言われた事がありません。私の周りに子どもを持つ薬剤師は何人もいますが、皆さんも言われた事がないのではないでしょうか。自分の意思が揺らぐと、子どもも揺らいでしまうものです。だから、役割を果たそうとする私の意思を、子どもは理解してくれているのかもしれません。子育て中の若い職員には、信念をもって仕事を続けていることが、自分の子どもにはきちんと伝わっていると思って欲しいのです。

素敵なエピソードをありがとうございました。

平野 賢治

一般社団法人メディホープかながわ

薬学生担当平野 賢治(ひらの けんじ)

経歴 川崎すみれ薬局にて事務として窓口業務を2年間務める。その後現職。